永遠のこどもたち

trifolium repens『永遠のこどもたち』を観る。ギレルモ・デル=トロは製作総指揮に名前を出しているだけだが、強い影響が感じられる、話の暗いことよ。救いがあるのだかないのだかわからないという物語で、同じくヨーロッパの海岸を舞台にした『アザーズ』と道具立ては似ているが、魂の所在はだいぶ異なる。このダークな感じは好きである。霊媒が出て来て過去を垣間みせるあたりの手口も凝っているし、テンションが緩まないので何しろ結構、恐い。真相が明らかになる手際がよく腑に落ちる部分も用意されていて、良くできている。堪能した。