『7つの贈り物』を観る。これはまだDVDが出ていないのでUSのiTunes Storeから。1.6GBほどあるのだが、視聴しながらバックグラウンドでダウンロードしてくれるという優れた仕組みであり、レンタルDVDもいずれこのようなかたちになるであろう。恐るべし。本編はウィル=スミスの映画で、『アイ・アム・レジェンド』よりも一層暗く、今回も大きな犬が出てくるのだが、グレートデンの平均寿命が7年というセリフだけで平静ではおられない。またしても薄命な犬なのである。だがしかし、そのことは本筋とは全く関係ない。原題は『SEVEN POUNDS』であり『贈り物』とはちょっと異なる緊迫した語感があって、思わせぶりなトレイラーだけで何となく結末まで見えるので、言うほど衝撃の結末というわけではないのだが、謎の提示は手際よく、繋ぐ断片の切れ味もいいので最終的な結構はなかなか端正なものとなっており悪くない。クラゲの捕食活動という非常に珍しいシーンがみられるのだが、その毒はアナフィラキシーショックを引き起こすという設定だろうか。このあたりはキモとなるだけに非常に気にかかる。