かいじゅうたちのいるところ 『かいじゅうたちのいるところ』を観る。主人公のマックスを演じたマックス=レコーズが数多存在した天才子役の正系であろうことは間違いない。冒頭の10分で原作がどうの象徴がどうのという小難しいあたりはどうでもよくなるくらいのイキのよさである。スパイク=ジョーンズは、ほとんどあらゆる種類の原始的な感情の発露だけで全編を構成することを考えていたとみえて(当然のことながら、これは難事業である)余計な要素は殆ど存在しないが、起伏には富み、キャラクタはあくまで愛おしく、物語に滋養がある。音楽もいい。 共有:TwitterPrint