『ザ・ウォール』を観る。ピンクフロイドとは関係なくて、ミーシャ=バートンが主演したサバイバルホラー。彼女も芸歴に行き詰まり感があるのではないかと心配になってしまうような内容である。『サンキュー・スモーキング』で印象的な子役を演じたキャメロン=ブライトも出演しているのだが、内容の空白は埋めようもない。おどろおどろしい設定をいろいろと投入して煮詰めると、とりあえずこのような体裁の映画は出来てしまうということだろうが、個別の要素は物語の文脈の中でそれぞれ孤立している様子であって、そこに立ち上がるのはクソゲーのシナリオのような空疎なのでDVDスルーも当然。