ブラッディ・マンデイ

waterテレビで家族がみていた『ブラッディ・マンデイ』をついつい最後まで。シーズン2と銘打たれているものだが、シーズン1は未見。であれば、見方は至って不真面目なものであり、作品に表れる『24』的コードを拾っては、このキャラクタはクロエのエピゴーネンであろうかと考えてみたり。本家のほうも相当にウヤムヤな話なので、もちろん構造が一致してみえるような作りではないにして。『24』のジャックは自らコンピュータを操るというわけではなく、それを受け持っていたのがクロエであったわけだが、本邦のこのドラマでは主人公その人が天才ハッカーという設定で、従ってこの高度情報化社会にあって予め全能を獲得しているということになり、こうした建て付けでサスペンスを展開していくのはなかなかしんどいのではないかと、余計なことが心配になるわけである。つまり、ひとたびキーボードを叩けば、たちどころに問題を解決しないといけないのがこの種のヒーローの辛さであり、したがって主人公は常に問題そのものではなく、問題への取り組みを阻害する要因と直面せねばならず、一度二度ならともかく、そればかりで1クールというのはやはり無理がある。予めそんな言いがかりをつけてもしょうがないとして。