『マリオネット・ゲーム』を観る。ピアース=ブロスナンとジェラルド=バトラー、マリア=ベロのほぼ三人だけで展開する95分。サスペンスがドロドロの愛憎劇に変容していくこのようなドラマをそういえば久しく観ていない気がしていて、作りはそれほど悪いものではないのだが、どこか90年代の香りが漂っている。面白くないというわけではないのだが、演出はどこか生真面目で、意外な結末というやつも雰囲気でそれを予告しているので、びっくりするという感じでもなく、しかしラストの切り方はちょっと洒落ていて見どころといえばそのあたりか。