『ワイルド・スピードMAX』を観る。ヴィン=ディーゼルはもちろん、ポール=ウォーカーも復帰して、冒頭のアクションでは『TOKYO DRIFT』で命を落としたハンまで登場するというファンには嬉しい第4作で、むしろ第3作が番外編という位置づけとなる正統派。車の趣味は相変わらずのPimp My Ride風で、これがカッコいいという感性はちょっと信じ難いものの、ドライブアクションの方は例により気合いの入ったもので、CGも大活躍というところはあるにして木戸賃くらいは十分に楽しめる。結末も洒落たもので、かくしてI got nothing but timeという『TOKYO DRIFT』のラストに繋がる、なかなか凝ったつくりとなっている。というわけで、心配になるのは完全に道を踏み外してしまったオコナー捜査官の行く末とはいえ、そろそろ打ち止めということでもよいのではないだろうか。