ハーバード・ビジネス・レビュー日本語版の最新号は、『失敗の本質』を改めてテーマとして旧軍のあれこれを特集しているのだけれど、自分を含めたおじさんたちというのはこういうのが本当に好きなことであるよ。記事の方は思い入れが強すぎて感情過多、何でHBRがというものもあるのだが、海空軍が複雑な相互依存運用を要求されるなかでプロセス中心に発展してきたのに対し、陸軍と海兵隊は状況即応に特化した資質を伸ばしてきたというあたりはそのまま企業のアナロジーに使える内容であって、あらためて経営学が軍史を好むというのがよくわかる。そして状況即応と人心掌握に関する教えは孫子から何も変わっていない。