『新しい人生のはじめかた』を観る。人生やり直しをテーマとした映画は、このごろではHow to本みたいな邦題が定番となってきた感がある。原題は『LAST CHANCE HARVEY』で、離婚して別れて暮らす娘の結婚式で居場所がない、その上、職を失いかけているハーヴェイをダスティン=ホフマンが演じている。そのハーヴェイと出会うイギリス人女性をエマ=トンプソン。よくある話といえば、そうなのだが、ダスティン=ホフマンが70歳を越えていることを考えれば、何だかしみじみ驚いてしまうような話で、 ラストチャンスもないもんだという気がしなくもないけれど、やはり見た目は若い。企画上は推定50歳そこそこという役柄のはずで、うかうかとそんな気がしてしまうのだが、ときおり映る手などは、立派に爺さんのそれなので以前、クリント=イーストウッドの映画で同様の感慨に浸ったことを思い出す。元気だねぇ。
エマ=トンプソン演じるケイトの職業は公共統計局の職員で、空港の利用客にインタビューをするのがその仕事なのだけれど、以前、ヒースローで同じようなアンケートに答えたことがあって、懐かしく思い出す。