『明日の私に着がえたら』を観る。メグ=ライアンとアネット=ベニングが共演している。2008年のコメディで、本邦では劇場未公開の本作が今ごろDVD化されるのは話がイマイチであったからだろうと推測するものである。よくある女性の自立の話であり、女友達は四人組でそれぞれSATCみたいな属性が付与されており、笑ってしまうような典型的コードで構成されているので話の運びもあらかた予想がつく。特徴といえば出演者が女性だけというあたりで、これはもう本当にオトコというものが画面に登場しないようにできているのだけれど、それが取り柄となっているかといえばかなり疑わしい感じであり、努力の方向が違うのではないかと思われる。困ったね。
イマジナリーラインを無視した編集がされていたりする画面もかなり凡庸で、演出は全体的に陳腐。冒頭近く、ターミネーターのパロディが出てきた時点で相当に寒い感じがしたものである。