『2日間で上手に彼女にナル方法』を観る。ケイト=ハドソンの恋愛映画であるからには楽しみと言いたいところだが、『10日間で男を上手にフル方法』そのままの邦題からして怪しいし、『My Best Friend’s Girl』というやる気のない原題にも不安が募る。『最後の恋のはじめ方』を彷彿とさせる設定もあって、要するにその系統の映画であるわけだが、まったくスタイリッシュでないところが例を見ない特徴であって、その基調を作っているのは垢抜けないレイアウトと光の足りない画面、普通すぎるファッションなので、とにかく泥臭い。アレック=ボールドウィンも出演しているのだが、例によって品がないし、それを言うなら全体にデリカシーというものに欠けたストーリーであって、そもそも脚本に難がある。何なのこの不自然な大団円。いやはや。だいたい『2日間』って何のことよ。