『かぞくはじめました』を観る。キャサリン=ハイグル主演のロマンチックコメディで、共演は『トランスフォーマー』で海兵隊をやっているジョシュ=デュアメル。アイデアはケイト=ハドソンの『Raising Helen』そのもので、つまり親しい人の遺児を遺言により育てることになり、いろいろあって家族として成立するまで。特に目新しい何かが加えられているわけでもなく、いやジョシュ=デュアメル演じる男との同居という要素が前景に出ているので荒唐無稽な感じがいや増し、子供の役割は添え物となって、面白くなりそうな脇役が十分、活かされている感じでもないし、なによりキャサリン=ハイグルは例によって何となく嫌な奴のオーラが出ているので、結局のところコメディとしての出来はイマイチ。その責の多くは脚本にあるのだろうと思うのだけれど、この人の印象の残念な感じは『グレイズ・アナトミー』の時代にはあまりなかったように思うのである。不思議。