エクリプス/トワイライト・サーガ

snow『エクリプス/トワイライト・サーガ』を観る。一作目はともかく、二作目はかなりしんどい感じがしたこのシリーズだが、まさか三作目で同じパターンを踏襲するとは思わなかった。吸血鬼と人狼が一人の女をめぐっていがみ合うというだけで間が保つとは考えられなかったからである。だがしかし、この物語はティーン版のハーレクイン・ロマンスであって、どうやらそんなことにはお構いなしなのである。
監督は『30デイズ・ナイト』のデヴィッド=スレイドで、コントラストの強い画面には特徴があるとはいえ、だらだらと繋げただけの展開は端的に言って時間軸が見えない内容で、相変わらず才気を感じない。アラスカの町を舞台に映画を撮ったことのある人にしては雪山の描写があまりにつまらない。凍えているベラが間抜けに見えるし、ジェイコブは尚更である。クライマックスのしょぼさもいかがなものか。
クリステン=スチュワートは『ランド・オブ・ウーマン』あたりで見せていた線の細さから一転、濃い顔つきになってきており、エドワードとジェイコブを天秤にかけて手玉にとるストーリー(偏見)と相まって悪女的な風格を感じさせる。いやはや。
第四部は前後編の二作となるみたいだけど、このシリーズって本当に人気があるのだろうか。みんな、どこが好きなの?