オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式

Suwa『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式』を観る。邦題が示す通り、内容は『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』によく似ていて、これに『ハングオーバー!』を足して割った話と説明すればほぼ言い尽くしている。主演はジョン=キューザックだが、例によって恋人が家を出て行ったばかりという役柄で、全体に意外性は全くなくて、むしろ予定調和を楽しむ映画。もちろん、タイムパラドックスがどうのというあたりを言ってもしょうがない内容で、マッドサイエンティストすら登場しない話の運びは感心するくらいあっけらかんとしている。一方、バタフライエフェクトを説明するのに
a butterfly floats its wings and Tokyo explodes, or there’s tsunami in, like, somewhere.
という台詞が出てきたり、「チェルノブイリ」ならぬ「チェルノブリイ」がカギとなるアイテムの名前だったりして、トンデモ論者なら都市伝説のひとつも捻り出しそうな符合なのだが、もちろん陰謀論の出番がないくらいに阿呆な話なのである。