『デビル』を観る。監督こそリメイク版『REC』のジョン・エリック=ドゥードルだが、原案と製作にはM・ナイト=シャマランが名を連ねていて、冒頭から最後まで実にシャマランらしい風味に満ちている、というわけでファンなら観るべき映画。
そういうわけなので内容のほうは、シャマラン的予定において調和しており、その意味で意外なところは何もないし、映像的にもさして感心するところはないのだが、粗もまたないというあたりはよく出来ている。
どうでもいいことだが、エレベーターに乗り合わせた若い女を演じたボヤナ=ノヴァコビッチは一体なんだって、あのようにへんてこな眉を描いているのだろうと思っていたのだが、この役回りに合わせてのことであれば、確かに印象というものがまるで違っていて、メイクというのは恐ろしいものだと思ったものである。