『ドライブ・アングリー』を観る。意図したわけではないが『デビルクエスト』に引き続きニコラス=ケイジの映画。もとは3Dで上映された映画らしく、絵作りにケバケバしい特徴があって、これは立体視での効果を狙ったものなのだろうけど、結果としてアメコミ調の演出にもみえる。話の方はゴーストライダーを選ぶところがないので、ニコラス=ケイジというのは、つくづくダークヒーローの話が好きなのであろう。
主人公を追うウィリアム=フィクトナーも、カルト教主のビリー=バークも、佇まいだけで役柄の雰囲気を漂わせており、説得力のあるキャスティングでそこそこ観られる。とはいえ、ストーリーはシンプルすぎるほどシンプルで、頭を使うところがほとんどないので101分の上映時間はいささか長い。