バトル・オブ・ロサンゼルス

green『バトル・オブ・ロサンゼルス』を観る。『BATTLE: LOS ANGELES』という侵略ものの映画があって、アーロン=エッカートが主演をしているそれなりの大作であり、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』というごっつい邦題がついてプロモーションが始まっていたのだが、震災の影響でこの秋に公開が延期されている。本作はそれとは全く関係ない。 な い 。
アルバトロス配給のオリジナルビデオなので、まぁ、画面はよく言って戦隊ものの雰囲気であり、ストーリーと呼べるようなものは金輪際ありゃしない。『インディペンデンス・デイ』終盤の決戦から唐突に始まる映画というものがあるとしたらこれであり、しかしCGは邦画レベルなので真面目に観るとかなり辛い。航空基地の管制はバラック小屋であり、襲来するUFOに向かってコルトや小銃を発砲するのが主たるアクションというレベルである以上、残念ながらこころに余裕のない向きには全くおすすめできない。自主製作映画につきものの、何だか緊迫感のない撃ち合いとか、むりやり模様替えされた司令室のセットとか、メタレベルで楽しむには向いている。