引き続き、『ホワイトカラー』を観ている。前回から冒頭に”Previously on White Collar:”というやつが入るようになっていたのだが、そもそもうまく要約できないあたりがこのドラマの持ち味であり、したがい『24』風の拍子をつけたところで、とって付けた印象は拭えず、ちょっと痛々しい。何にでも同じ処方というのは、もちろん商業化の病であって、固有の風味は確実に減殺されているのだが、こうした処理が視聴者の心証を好転するというデータが存在するのであろう。第8話からはオープニングタイトルも刷新されて、いよいよ話は佳境という感じではあるものの、第7話ラストの衝撃的なヒキはやはり何かと無理のある展開だったとみえて、その収拾はグダグダになっている。そもそもツジツマが合わない、無理矢理過ぎるという点がいくつもあって、力を入れる方向が違うのではあるまいかと思うのである。