『ミッドナイト・ミート・トレイン』を観る。NYの地下鉄で夜な夜な殺戮が行われるという、実にクライヴ=パーカーっぽい原作を北村龍平がアメリカに渡って監督した映画。ブラッドリー=クーパーが深淵を覗き込む写真家の役で主演している。製作サイドともめたこともあって結局のところ興行収入は数百万円しかなかったという話が伝えられているが、さすがにそこまでひどい作りではなく、それなりに力の入った感じも窺える。スプラッターはこれ見よがしだし、CGっぽい風合いも目立つのだが、これはそもそもそういう映画なのだから仕方がない。話のわり何だか長すぎるという感じもするのだが、結末にかけての神話体系っぽいイメージは悪くない。