『ミレニアム2 火と戯れる女』を観る。一作目に引き続き原作にかなり忠実な脚本で、思い描いていた風景に近い映像が再現されている。そうはいっても130分の映画なので、第二作前半のカリブ海のパートは割愛されており、そうなると実はちょっと地味な展開で、話のほうもパート3につづくというところで終わっている。パオロ=ロベルトその人が登場するくだりは予備知識がないと訳の分からないつくりになっていて、原作の読者にしか薦められない。キャストはそのままであるものの、本国ではもともとテレビドラマとして制作されていて監督も代わっているのでスケール感はわずかにダウンした印象が拭えず、いずれ読者であれば、本作はスキップしてもよいかもしれない。