『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』を観る。三部作最後のエピソードだが、原作のほうはちょっと長めの話であるから、ストーリーのほうは適当に刈り込まれているものの、ほぼ忠実な映像化になっている。今回は法廷ものの要素もあり、スウェーデンの裁判というのが物珍しいこともあって150分の長尺だが飽きずに観られる。だがしかし、もとの話を知らないとこれについていくのはかなり苦しいだろうというのは変わらず、一方で原作を読んでいればその面白さはこのような映画で鑑賞する必要がないという点でちょっと残念な映画になっている。振り返れば一作目の出来が一番よかったようである。
Amazon.comのランキングをみると、ミレニアム三部作がかなり売れているようであり、ダニエル=クレイグがミカエルを演じるというハリウッドリメイクの出来も楽しみではあるものの、いっそのこと脚本は大きく変えた方がいいのではあるまいか。