前提を変更する

夜半の地震は当地でも結構、揺れて、ドキドキしているうちNHKの仙台LIVE映像を見てしまう。地の果てで閃光がいくつか瞬いたあと、目前の街路の照明が消えていくイメージというのは何だかひどく恐ろしい。
今回もいくつかの原子力施設で非常用電源が発動したという話だが、この状況において動かなかった発電機が複数あるというのはいったいどういうことなのか理解に苦しむ。この現実を噛み砕くためには、つまり全電源喪失とは空前の津波によってのみ起こる事態ではないという前提が確認されなければならない。であれば静穏期から地震の活動期に移行した列島において、福島が特異なロケーションにあった不幸な老朽原子力発電所であるという理解をするわけにはいかず、ことは1000年に一度の天災によって例外的に起きたわけではないという認識をもたなければならない。