二日前だったら絶対にエイプリルフールのネタだと思った上で、まずシャレにならないと困惑したに違いない話だが、高濃度の汚染水の漏洩を止めるのに投入した高分子ポリマー8kg、おがくず60kg、刻んだ新聞紙。高分子ポリマーのもっとも簡便な入手方法は紙おむつだと思われ、これを解体する準備風景が目に浮かぶ。この事故の当初から感じられていた戦力の逐次投入という印象がまたも重なるのだが、どうなのか。報じるヘッドラインには「特殊素材投入」という表現があったりするので、「特殊シート」で建屋を覆った暁には、風にたなびくブルーシートという光景が現出するのではないかという疑念が拭えない。