テレビで『SHERLOCK』の第一回をみ観るシャーロック=ホームズをそのまま現代に翻案するという実に魅力的な設定のBBCドラマで、ロバート=ダウニー・Jr以降は何をやっても許されるこの世界にあって主演のベネディクト=カンバーバッチは、かなりシャーロック=ホームズ的なイメージに近い感じがするし、コントラストの強い画面に漂う今風の雰囲気にも妄想は膨らむ。
初回のヤマ場は誰でも知っているであろうワトソンとの初対面シーンであり、『緋色の研究』にならってそれなりにしっかりとしたものである。以降の展開はほどほどで、正直次回を待つ(待つと言っても三夜連続放映だが)という感じはするにして、このあたりのディテールがわかっているあたりは期待が持てる。