『キリング・ショット』を観る。ブルース=ウィリスとフォレスト=ウィッテカーが出演していて、『Catch-44』とかいう気取ったタイトルがついているクライムサスペンスから自動的に連想される内容そのままで、キャッチ22的状況があるわけではなく、語り口において時系列の前後はあるにして特に意味はなく、アタマを使った形跡もまたなく、タランティーノ風の、意味なしダイアログからアクションへの流れもオマージュの域を出ずにイライラとさせるもので、つまりは『レザボア・ドッグス』以降、無数に誕生した亜種のひとつであってしかも出来はあまりよくないみたい。