スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション

red『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』を観る。ウェス=クレイヴンの手になる正調の続編だが、第一作から15年以上が過ぎ、『スクリーム3』も2000年だったことを思えば、どうして今さらという気がしないでもない。とはいえ、作中でホラーのトリビアを語るというあたりのお約束もきちんとやってくれるので、印象としては一作目にもっとも近い感じ。ネーヴ=キャンベルをはじめとする往年の主要キャラクターも登場するので、懐かしさはあるにして、共同体の中に突然、現れた殺人鬼とその二面性の怖さというのはかなり減じられている。要するに、あれ以降、似たような話が増えたものだから意外性はほとんどない。今日的なテーマとして付加された部分は、ロメロが最近のゾンビ映画で扱っているあたりと通じて、そういえばウェス=クレイヴンも若いようでロメロと同世代なのである。