バッド・ティーチャー

snow『バッド・ティーチャー』を観る。タイトルの通り、玉の輿に乗ることに血道をあげ教育にはほぼ無関心で適性ゼロという不良教師をキャメロン=ディアスが演じている。元恋人のジャスティン=ティンバーレイクと共演していたというあたりがウリのコメディで、バッド・ティーチャーの駄目っぷりがハンパないというのが面白味ではあるのだろうけれど、今ひとつ見どころに欠ける感もあって、それはつまりリアリティが抜けきれていないのが敗因のひとつであろう。たとえば『スクール・オブ・ロック』ほどのファンタジックな面白さというのはここにはなく、こういう教師はおるだろうと普通に思えてしまうので、これがシャレになっていない。ジャスティン=ティンバーレイクもほぼ三枚目の役柄で、ロマンスにはならないのはよいとして、本業の歌を披露するシーンでもあややとなって、なんだかひく。この、一向に笑いに繋がらない感じは何であろうか。