バトルシップ

birdhouse『バトルシップ』を観る。直情型の主人公はステレオタイプというべきだし、ストーリーだって古典的な宇宙人侵略もので舞台が海であるというあたりがわずかに目新しいくらい。CGも『トランスフォーマー』風のきらきらとした派手なものだけれど、艦による戦闘行動の描写は行き届いたものでスピード感があり、あれやこれやと趣向が凝らしてあって見どころがそこかしこにあるので取り敢えず満腹感はあって結構いける。クライマックスも下手をすれば悪ノリにしかみえないところ、古典的兵器の運用をそれなりにきちんと描いているのでこれはこれでアリ。
本邦から出演の浅野忠信は予想外に出ずっぱりの活躍であり、リムパックの実相にも妙な説得力があって、装備もきちんと描かれている。何かと中国の存在が意識されているのも特徴で、新しい時代の海洋戦闘ものというのは案外ないだけに、これは高く評価したい。
主人公の兄をどこかで見たと思ったら、『メランコリア』に出演していた新郎で、軍服を着た印象はあれとはだいぶ違った様子で随分ぱりっとしている。