『ビーストリー』を観る。『美女と野獣』の現代的翻案というわけで、傲慢と増長によって魔女の怒りを買った高校生が、自慢の容貌を醜い姿に変えられて、真実の愛に目覚めるまで。獣の方は『アレックス・ライダー』のアレックス=ペティファーがスキンヘッドのメイクで演じており、美女は鈴木杏似のヴァネッサ=ハジェンズ。話はディズニー風の害のなさで、カッコイイ高校生が幼稚なら魔女の方も怒りの沸点は相当低く、それ以前、子供が愛だ恋だと言いなさんなという気がするわけだけれど、いや、そもそも何で高校に魔女がいるんだというもっともな疑問は中盤以降の強引な展開の前に霞む。もちろん、いろいろ言いっこなしの娯楽映画である以上、いろいろ言っても仕方ないのだが、釈然としないところは残るにして、問答無用なハッピーエンドであることは間違いない。いやはや。