『マージン・コール』を観る。住宅価格下落を目のあたりにして自分たちのポジションの危うさに気づいてしまった証券会社が、資産売却を決意するに至るサブプライム問題発覚のまさに前夜となる一日を、結構な豪華キャストで描いていて、実際のところかなり面白いのだが劇場未公開。もったいない話だけれど、題材が題材だけにドラマチックに仕立てるのには苦労している形跡もあって、問題発覚の経緯については無理矢理驚いている感じでちょっとバカっぽい。とはいえ、見どころはいろいろと込み入った人間模様であり、ケビン=スペイシーとポール=ベタニーが奥行きのある一党を演じていて味わい深い。人々は責任をなすり合い、見どころがシビアな人員整理というあたりに多少の問題はあるものの、よく出来たドラマなのである。
サイモン=ベイカーが同い年の設定で、そんなわけあるかと調べてみたら実年齢でも同い年で、何だかもういろいろと驚いてしまう。いやはや。