なんとなし、Kindle版の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』が安かったので、これをわざわざ買って再読を始めてしまう。思えばスウェーデン版の映画やハリウッドリメイクまで律儀に観ていたりするから、結構な額を注ぎ込んでいる状態であって最早マニアと言えるかも知れない。
そうであるにもかかわらず、活字は活字でこのミカエルは、ミカエル=ニクヴィストのミカエルではなく、ダニエル=クレイグのミカエルでもなく、独自のイメージを喚起させるミカエルであり、映像化されなかった細部の書き込みがむしろ面白いこともあって、ついつい没頭する。