『メン・イン・ブラック3』を観る。今さらMIBというのも不思議な気がするくらいだし、ウィル=スミスはともかくトミー=リー・ジョーンズはいかにも歳をとった。そういう懸念はもっともだとして、本作では主要な舞台を40年前にタイム・ジャンプさせることで問題を回避しようとしており、それはある程度、成功している。若き日のエージェントKを演じているのはジョシュ=ブローリンで、絶妙なアフレコが施されていてさほど違和感なくアクション映画を成立させている。40年前のMIB本部というのも見どころになっているし、もとより細かいことを気にしない映画であれば、なかなかのアイディアと言ってもよいのではないだろうか。もともとは3D映画として上映されており、3D効果の面白さを狙った場面が多く入っていて、その点では行き届いた映画ともみえて、印象は悪くない。そうはいってもMIBなので、それだけといえばそれだけなのだけれど、脚本の出来は過去に比べても上。