『ワイルド・スピード MEGA MAX』を観る。小難しいことは抜きにして、もとより車をぶっ飛ばすだけの映画であれば、細かいことはどうでもいいのだが、ヴィン=ディーゼルは仕方ないとして、ザ・ロックことドウェイン=ジョンソンが追跡する捜査官の役。加えてヨアキム=デ・アルメイダが犯罪組織の黒幕だったりするから、この暑苦しさは異様。というわけで、いろいろと型に嵌まっているのだが、ジャンル映画としての手際と派手さはあって、それなりに観られる。オーシャンとその仲間たちなら準備に半年という強奪計画がほぼ行き当たりばったりでただちに遂行されるのだから、それはそれで大したものなのである。やっていることは相変わらずだし、そろそろシリーズも終わりかと思いきや、結末には次作へのヒキがちゃっかり入っている。