『ワン・デイ』を観る。アン=ハサウェイがヒロインのラヴストーリーで、ある男女が20年以上にわたり付かず離れずの友情を云々という話を、記念日となった7月15日を断面として並べることで描いている。アン=ハサウェイは自分にあまり自信のない作家志望という設定で、これが垢抜けないメガネ女子というあたりでかなり定型に嵌った感があり、平たく言えばこれはハーレクインなのかという感じはあるのだけれど、終盤かけて意外な展開があって、こういう変調はハーレクインロマンスというジャンル的には許されないであろう。知らんけど。
見どころといえば80年代から90年代にかけての、さして昔ともいえない過去の風俗が、しかし意外に細かく描かれているあたりとアン=ハサウェイの百変化で、もしかするとそれだけである。