怪奇大作戦 セカンドファイル

BSプレミアムで『怪奇大作戦 セカンドファイル』の再放送を観る。清水崇と中田秀夫が監督した回だが、破格の予算で制作されたオリジナルとはやはりだいぶ違う。いずれ歳月がもたらす風格には及びようもないのだから、致し方ないといえば致し方ない。話の荒唐無稽さは、まぁ、どっこいどっこいという感じ。
そう思えば藤原カムイが漫画化した『ウルトラQ』は原作をそのままもってくるという選択が功を奏し、しかもスケールの割に登場人物が少ないという描き方が、一種異様な書き割り感を醸し出していて、漠然とした不安を惹起する演出となっていてなかなかのものだったけれど、もしかしたらこのあたりの戦略に学ぶべきところはあったかもしれない。