『私だけのハッピーエンディング』を観る。ケイト=ハドソンがことのほか好きである。
若くして癌となり余命わずかという主人公が、死を目前にしてこれまでの葛藤を乗り越えて行く様子を、主治医とのロマンスも絡めて描いた映画。都合よく寛解したりはしないので、本質的にシリアスなのだが、ケイト=ハドソンのキャラクタを活かした明るさはあって湿っぽさは最小限である。とはいえ、演技は病の進行を感じさせるもので、このあたりは役者の仕事を評価すべきだし、ガエル=ガルシア・ベルナルの医者というのも生真面目な感じで悪くない。
ひとつ難点があるとすれば結末近くの演出で、観れば誰しも思うことだろうけど、あれではホラーだろうと思うのである。