イップ・マン 序章

『イップ・マン 序章』を観る。ブルース=リーの師匠 葉問をモデルにしたカンフー映画だが、いわゆる反日映画の色彩も濃くて、敵役は主に日本兵。
豪邸に住み、飯を食い、武術をして、妻の尻に敷かれている地元の名士として葉問が描かれている前半は牧歌的で、せいぜいが道場破りと闘っているくらいだけれど、盧溝橋事件以降の暗転は落差が大きく、怒りをためにためた葉問がラスボスとの決戦に向かう下げ上げは典型的なカンフー映画の文脈に従うもので盛り上がる。山賊に工場の人々が立ち上がるあたりとか、お約束の見せ場も多くてジャンル映画としては水準以上。

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