『ドラッグストア・ガール』を観る。宮藤官九郎の脚本ではあるものの、もう10年も前の作品であることを割り引いても『釣りバカ日誌』の監督がそのままのセンスで撮っているので、いろいろとスゴい。役者はひと時代前のメジャーどころが揃っているけれど、宮藤官九郎的空気にはまったく馴染んでおらず、あるいは宮藤官九郎はこの役者達の空気に馴染んでおらず、いろいろ辛い。この不調和を乗り越えるにはこれからいくつもの夜を乗り越えなければならなかったというわけである。見どころといえば、荒川良々と皆川猿時がちょっと若いくらいか。