『ドリームハウス』を観る。『スカイフォール』に引き続きダニエル=クレイグの映画だが、この時の共演がきっかけでレイチェル=ワイズとの結婚に至ったという一点において映画史的に重要な作品となるであろう。レイチェル=ワイズのファンである。
作家を志す編集者が再出発を機に郊外の家に引っ越すのだが奇妙に不穏な気配を感じて訝しんでいるうち意外な因縁が明らかになるというプロットは、ホラーの得意とする展開ではあるのだけれどホラーではなく、一時期流行したサイコサスペンスの派生形態であって、ユアン=マクレガーとかジョン=キューザックが演じていてもおかしくない仕掛けが用意されている。予備知識なしに観るのがいい感じで、正直なところちょっと驚いた。際どいところと見えなくもないが、過去の類似作品に比べてもネタの捌き方は悪くなくてそこそこ楽しめる。