ファントム

ベン=アフレック推し

『ファントム』を観る。いつも利用しているTSUTAYA DISCASはAmazonと同様、以前に借りたことのあるタイトルを登録するとその旨、注意を促してくれる親切設計なので、間違って二回借りてしまうことはまずないわけだけれど、DISCAS以前、遠い昔にビデオで観たようなB級映画を思わず反芻してしまうことはたまにあって、ベン=アフレックが出演しているというだけで借りた本作だけど、始まってからすぐ、クーンツ原作のB級ホラーだったことを思い出して臍をかむ。10年以上前の日記に、面白くないと書いてあったりするわけである。

もちろん、委細は覚えちゃいないし

だがしかし、月日と経験の積み重ねによって、多少の瑕疵は見て見ぬ振りも出来るようになるのが人間の成長というものであり、お化け屋敷みたいに脈絡のない話の繋ぎ方だって、もっと酷い映画もないわけではない。ベン=アフレックのほかにリーヴ=シュレイバーも出演しているので今から考えれば豪華キャストと言えないこともないのだけれど、本当の見どころはベン=アフレックのやる気のなさかも知れず、ときおり目に留まる棒立ちの演技に、これが己の黒歴史となることを自覚している者のみから立ち昇る苛立ちのオーラが見える。人に歴史あり。

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