不思議惑星キン・ザ・ザ 『不思議惑星キン・ザ・ザ』を観る。『スターウォーズ』三部作が作られていたころ、末期に近づきつつあるソビエト連邦ではこういうSFが作られていたわけである。オーバーテクノロジーが存在する一方、極端に語彙の少ない世界で原始的な階級社会が成立しているディストピア世界観そのものがソビエト社会の風刺であるという見方も宜しという感じだけれど、全編を通して横溢するソビエト的雰囲気はタイムカプセルのように当時の気分を封じ込めたもので、それだけで歴史的価値があるというものである。 共有:TwitterPrint