地上最後の刑事(読了)

『地上最後の刑事』をほぼ一気に読了。終末に向けた世界の流れを背景にした事件の一部始終に、主人公の過去とそれが示唆する個人の動機が絶妙な画角で被ってくるあたりとか、ひとまわり大きな物語の予感が立ち上がってくるクライマックスとか、構成されるストーリーには広がりがあって、特に結末にかけての印象がよい。すらすらと読めてしまうのだが、さすがにシリーズ化というのも難しいだろうし、と思っていたら三部作らしい。すごい。