崖っぷちの男

『崖っぷちの男』を観る。サム=ワーシントンは日本ではいまいちメジャーになりきれていない印象だけれど、もちろんそれなりの大作男ではあるので、この作品も全く話題にはなっていないとしても、ちゃんとした作りになっている。無実の罪で刑務所に入れられた元警官が何故、ニューヨークの高級ホテルの窓外に立つことになったのかについて、徐々に事情を明らかにしていく手口は遅滞なく、よくよく考えれば恐ろしくステレオタイプな話でありながらうまいこと着地させている。よろしいのではないだろうか。
それなりに金のかかった映画では久しぶりにエドワード=バーンズをみたけれど、かなり恰幅がよくなってちょっと年をとったという感じ。舞台となっているホテルはウォルドルフ・アストリアだと思われ、古めの建築ではあるけれど、なるほど、客室から開けられる窓がなければ話が進まない。

moja