『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』を観る。あまり期待していなかった一作目が望外に良かったので、尾野真千子が出演している本作へのエクスペクテーションは否応なく高まるというものだが、前作の様式をほぼ踏襲して上手に二匹目のドジョウを捕獲した内容となっており、今回もやはり滅法面白い。大泉洋と松田龍平のキャラもさることながら、その立ち回りの愉快さといえば追随を許さないし、地方都市の荒廃ぶりから生じる陰影も好ましい。前作からいえることだが、この古臭い画面から立ち上る芳醇さは一体、何なのか。尾野真千子の大阪弁は最高。