『推理作家ポー 最期の5日間』を観る。そもそも「推理作家ポー」というタイトルはどうなのかと思わざるを得ないが、原題は『The Raven』でポーの『大鴉』をなぞったものとなっている。ポーの死の謎に迫るという煽りだけれど、もちろん完全なフィクションであり、死に際に「レイノルズ」という名前を繰り返していたという話に着想を得て、これをRavenに結びつけるためのストーリーを考えてみたという映画なのだが。
駄洒落か。
全体の雰囲気はもしかしたら『シャーロック・ホームズ』あたりを意識しているのかという気がしないでもなく、しかしいずれにしても1800年代中葉のボルティモアではあるまいという感じで、いろいろデタラメではあるのだけれど、やりたいことはわからなくもない。ジョン=キューザックは相変わらず。