山田風太郎といっても『魔界転生』から入ってせいぜい『警視庁草紙』というくらいの、ほぼニワカといってよい読者なのだけれど、Kindleの隆盛にのっていくつも電子化されているので『甲賀忍法帖』を買ってみる。積ん読を消化しようと決意していたのは、つい先日のことだし『革命の倫敦』にも取り組まなければならないのだけれど、面白いことがわかっているだけに、つい。
開巻から異形の対決が描かれ、つまり10対10、伊賀と甲賀の戦いという見通しのよさはエンターテイメントとしての王道を征く印象で、今さらながらいろいろ感心して読んでいる。