砂漠でサーモン・フィッシング

『砂漠でサーモン・フィッシング』を観る。ポール=トーディの『イエメンで鮭釣りを』の映像化だけれど、小説としては一風変わった工夫のあった原作に比べると、かなり普通のロマンスになっている。どうかすると『イエメンで鮭釣りを』と『砂漠でサーモン・フィッシング』くらい違う印象で、こちらはタイトルというものをかなり気にする方なのだけれど、なかなか考えられていると感じ入ったものである。
役者の仕事にはあまり文句はないのだが、たとえばメッセージングツールを使った表現はかなり安直なものであって、演出はちょっと垢抜けない。監督が誰かと思えばラッセ=ハルストレムで、ありゃりゃという感じ。

May