『逃走車』を観る。南アフリカを舞台にした巻き込まれ型のアクションで、空港に着いて間違ったレンタカーに乗り込んだばかりに事件に巻き込まれる不運な男をポール=ウォーカーが演じている。とはいえ、『ワイルド・スピード』的なカーチェイスは思ったほど多くなくて、仮釈放中の男が面倒ごとに関わって混乱するという心理的葛藤の成分が若干、高め。このあたりのグダグダはどうでもいいといえばどうでもいいものだけれど、その回心がきっちり描かれているので、いろいろと納得できない行動があったところで、最後にはきちんと下げる。ヨハネスブルクの町並みはちょっと新鮮で、ジャンル映画としては水準作。