遊星からの物体X

ジョン=カーペンター版

『遊星からの物体X』を観る。最近観た『ファーストコンタクト』に先行すること30年。もちろん、時代を感じさせる内容ではあるしSFXだって当時のものではあるのだが、さすがに未だにその名を語られる映画だけあっていろいろと見どころが多い。もうだいぶ前に観たきりだったけど、SFというものは確かにこういう匂いのものだったと懐かしんだのである。こうなると1951年のバージョンも観てみたいところ。
で、改めて見比べてみると、『ファーストコンタクト』も本作との平仄を合わせようとしているのは分かるのだけれど、結末ひとつとっても、こちらの含蓄には到底、及んでいなくて、大衆に迎合するというのはそういうことなのだろうと思ったわけである。よくよく考えてみれば、こんな映画は一部の好事家だけのものであったはずなのだ。検証してないけど。

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