『イントゥ・ザ・ストーム』を観る。昔、『ツイスター』という映画があったけれど、基本的にはそれを越えるアイディアがあるわけではなくて、しかしCGをふんだんに使った描写は当時よりも手が込んでいてそれらしいものになっているので、無名の俳優を起用したB級のつくりながらそれなりに観られる。
何しろ温暖化の影響で竜巻の規模も大きくなっているのだけれど、『ツイスター』からこっち、大自然に対峙して人類も何かできるようになっているわけではないという文脈を見出して勝手に奥行きを感じたり。
POV的な手法を織り交ぜた映像というのはある種のショッカーが存在する文脈でこそ有効であり、結果として被写体を刺激に反応するだけの動物的なキャラクターにみせる傾向があるので、テクノロジーの進歩とネットの影響で人類はちょっとバカになっているのではあるまいかという雰囲気がどうも醸し出されている。